2009年 02月 12日
■2009/02/12(木) 好きなベーシスト
絶対的な音程は勿論、量感の按配や音色、リアルさ・・・とその要素を挙げたらキリがない。
まぁ、それ位低音の良し悪しは音全体のイメージを左右すると言うことなのだ。
これは実際の音楽でもあてはまる。
オーケストラの低音の響き。
コントラバスを中心とした弦楽器と管楽器の重層的なハーモニー。
ジャズコンボのベース。
そう、低音が最も活躍するのはジャズなのだ。
さて、私がジャズベーシストで一番好きなのはレイ・ブラウンである。
言わずと知れたジャズ・ジャイアントの一人。
残念ながら故人となってしまったが、在りし日の名演は今でもCD等で何回も聴くことが出来る。
レイ・ブラウンの音を私流に表現すると次のようになる。
適度に量感のある音。
正確な音程。
上品な艶と知的さを感じさせる音。
出過ぎず、引っ込み過ぎずの模範的な中庸な音。
それはあたかも薫り高いコーヒーの様だ、と表現出来るかも知れない。
ああ、いかにも私の好みそうな音だ(!)とか言わないで頂きたい(笑)。
彼の演奏スタイルはベーシストとして参加した数々の名盤を聴いて頂ければお分かり頂けるだろう。
個人的にはオスカー・ピーターソンのアルバム「We Get Requests」でのサイドメンに徹した名演が出色だと思う。
このアルバムは60年代の録音だが、音が非常に良いことで知られている。
SACDも発売されているので、興味のある方は是非一度聴かれることをお勧めする。
翻って・・・
最近、車内の音楽は専らキース・ジャレット・トリオだ。
そう、例の”Standards”である。
このグループのベーシストはゲイリー・ピーコック。
彼のテクニックと音のセンスは確かに物凄いものがあると思う。
けれども、オーディオ的にはちょっと量感が物足りないのだ。
ベースが唸る、あの感じ・・・が正直もう少し欲しい。
私は彼らのステージを実際に見たことがないので断定は出来ないが、勝手な意見としてこのように思うのだ。
ましてや、エディ・ゴメスの音は更に量感が足りない。
しかしながら、それがジャズと言うものなのだろう。
長所と短所は隣り合わせだ。
それぞれに個性的な音を紡ぎ出しているのだから、感心する。
貴方の好きなベーシストは誰だろうか?
・ポールチェンバス
・レイブラウン
・サムジョーンズ
・ロンカーター
・スコットラファロ
ですかね。
お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。
CCの修理は無事に終わりましたか?
さて、レイ・ブラウンを実際にご覧になったのですね。
羨ましい・・・彼の地で聴くジャズは本当に良かったのでしょうね。
まぁ、彼のような”直球ストライク”なプレーヤーが私は好みなのです。