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■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!

前回までの記事で、今般我がシステムに「アコリバ」(アコースティック・リヴァイヴ)製のスピーカースタンド(以下”スタンド”)の「RSS-502」を迎え入れることにした旨をお伝えした。

今回はいよいよ設置編である。

まず、セッティングだが、なるべくSPとスタンドを密着させ、あえて双方を共振させることにより低域の増強を図りたい。
しかしながら、SPの落下を防ぐ為に、ある程度スタンドに固定することも絶対に必要である。
(何故なら、地震時の揺れは勿論だが、我が家には幼い遊び盛りの3歳の娘がいるのだ!)
そこで、所謂「プチルゴム」の類を用意した。
製品的には厚いゴム系の両面テープである。
これをスタンドの天板に6箇所貼り、うち2箇所をSPに接着させる。
もともと強力なテープなので、このような狭い面積2枚で強度的には十分だろう。
そもそも、SPとスタンドの間には何らかのスペーサーを挟んだ方が良いように思われる。
人によっては”フェルト”や”青いJ1”等を用いる場合もあるだろう。
私の場合は汎用性と手軽さを考慮して、下のような製品を使用した。
これによって、落下防止と”ダンプ(制振)効果”の両方を期待出来る、と考えた次第。
■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!_e0002472_18125165.jpg

↑今回使用した厚手のゴム系両面テープ。何より入手し易く価格も安い。
■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!_e0002472_18121886.jpg

↑のようにスタンドの天板に6箇所貼り、うち2箇所をSPに接着させる。
■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!_e0002472_18132920.jpg

↑天板の前端をSPの前面に合わせて低域の干渉を防ぐ。
それにしても、スタンドの天板の大きさはこのSPにジャストフィットだ。
■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!_e0002472_18285626.jpg

↑以前のパイプ椅子を用いたスタンドとは(当たり前の話だが)全く別物であることがお分かり頂けると思う。
■2008/02/09(金) アコリバ製SPスタンド「RSS-502」設置!_e0002472_18135826.jpg

↑設置完了直後に記念撮影。

一番下の画像をご覧頂ければ、システムの外観がスッキリして本格的になったことが伺えよう。
「突然、エラく本格的になったね。私は音のことは何も分からないけれど。」とは妻の弁。
苦節数年、ようやく”らしい”システムが構築出来た訳だ。
昨年自宅を新築して以来、この日をどれくらい待ち望んだことだろうか(遠い目)。
スタンドを導入して、我がシステムも遂に一応の区切りがついたのであった!

ここで、スタンド導入後のインプレを簡単に記しておきたい。

(1)スタンドはSPと不可分なものとして認識すべきである。
(2)スタンドにはそれなりに投資すべきである。
(3)スタンドには制振の側面ばかりが強調されがちであるが、制音、整音とでも言うべき役割がある。
(4)小型SPの場合は基本的にスタンドに直置きし、全体を(いい意味で)鳴かせる方が良い。
(5)音像がはっきりして、音場の見通しが格段に良くなった。これはスタンドが格段にしっかりしたものに替わったことによるSN比の大幅な改善によるものと思われる。
(7)上記と重複するが、スタンドの交換により音楽情報の漏れが圧倒的に減少し、結果として情報量が格段に増した。
(8)以前に比してスケール感が増し、空間表現がよりクッキリとし、楽器群の音色のリアルさがかなり増した。定位もかなり改善された。
(9)奥行きがかなり感じられるようになった(ATCは決して音場表現が得意ではないはずなのだが)。
(10)うねるような低域が表現されるようになった(勿論SPのサイズから来る限界はある)。
(11)しなやか且つ陰影のある音を目指したが、結果としてややクールな音になった。これは金属製品故、致し方ない部分か。十分許容範囲内ではあるが、今後の課題かも知れない。
(12)スタンド自体の品質(塗装や仕上げ)は前評判通り素晴らしく、十分満足出来る。

と、このように”いいことずくめ”である(笑)。
同時にスタンドの及ぼす影響がいかに大きいか、と言うことを改めて認識させられた。
特に小型SPの能力を引き出す為には、良質なスタンドの導入が必須条件だと思う。

ただ、システム全体の音がまとまる為にはもう少し時間が必要かと思われる。
即ち、スタンドにもエージングが不可欠かと推察されるからだ。
「ただの金属なのに?」と思われる方もあるかも知れない。
いやいや、そう思うなかれ。
分子構造上、必ずエージングは必要なはず。
これは(私は理系の人間ではないので詳細な説明は出来ないが)オーディオ歴約25年の経験で断言出来ることなのだ。

いやぁ、それにしても音楽を聴くことがこれで一層楽しくなった。
これからはこのシステムを通じて”芸術の真髄”に(ほんの僅かではあるかも知れないが)触れることが出来るだろうと思っている私である(笑)。


★筆者注:
一番下の画像にて左SPの隣に本棚があるのがお分かり頂けると思う。
自宅を新築して以来、このレイアウトはずっと同じである。音的には勿論良いはずがないが、今の私は基本的に生活とオーディオのバランスに重きを置いている関係上、このような”不都合”には目をつぶることにしている。ご賢察願いたい。
by danna307 | 2008-02-09 22:32 | Comments(0)