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■2005/6/24(金) ジュリーニ逝く

去る14日にカルロ・マリア・ジュリーニが亡くなった。
享年91歳。
彼が演奏活動を引退して10年以上が経ったが、数少ない大指揮者として隠然たる存在感を示していた。
結局、彼の生の演奏は聴くことが出来なかった。
ベームやカラヤン、シノーポリも同様に聴くチャンスには恵まれなかったが、彼の演奏は聴きたかった・・・・。

彼のCDで一番のお気に入りはロサンゼルス・フィルを振った「ブラームス交響曲第1番」だ。
様式美あふれるその演奏はカラヤンは勿論、アバドやムーティ、ハイティンクやクライバーとも異なるものだった。
そして、そのCDは録音も大変優秀でCDの黎明期を飾ったのだった(81年録音)。
当時はグラモフォンレーベルでポリドールから発売されていた。
(現在はユニバーサルクラシックから発売。)
このCDは今でもシステムチェック用にしばしば聴いている。
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クラシック界でも他業界と同様、人材が”小粒”になって来たと言う意見も聞かれる。
私はそこまでは分からない。
ただ、偉大な人物がまた一人いなくなった、と言うことだ。

個人的には10年くらい前に亡くなったテンシュテットと同じくらいに偉大な人物だったと思う。
(テンシュテットは幸運にも演奏会に行く機会があった。素晴らしいものだった。)
ジュリーニの冥福を祈りたい。
by danna307 | 2005-06-24 13:02 | Comments(0)