■2007/01/19(金) 愛聴盤紹介(8):バーンスタイン&VPOのブラームス

私はブラームスの交響曲が大好きです。
その交響曲は1番から4番まで4曲あるのですが、いずれも名曲揃いです。
ブラームスと言えばロマン派の代表。
ドイツ的な構造美と歌心溢れる甘美なメロディを兼備した素晴らしい作品群なのです。

さて、今日ご紹介するのは、かのバーンスタインがウィーン・フィル(VPO)を振ったもの。
81年のムジークフェラインザール(ニューイヤーコンサートが開催される有名なホール)でのライヴ録音です。
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VPOらしい”いぶし銀”の音色・・・いや”むせび泣く”響き・・・と言った方が適切でしょうか。
そうしたいかにもVPOらしい典雅な響きを存分に堪能出来るCDです。
現在の発売元はユニヴァーサル(グラモフォンレーベル)。
確かに録音は20年以上前のものですが、紡ぎ出される音楽は本当に素晴らしいものがあり、聴く者をぐいぐいとひき込んで行きます。
さすが「レコードアカデミー賞(音楽の友社主催)」受賞作品だけあります。

ここにご紹介したジャケットは最近の再発モノのものです。

それぞれの印象は次の通りです。

★第1番:流麗な響きは特筆される。VPOの最高の演奏の一つと思われる。
★第2番:録音の良さは1番と双璧。バーンスタインとしては比較的抑えた演奏。
★第3番:録音はややデッドだが、却って生々しい。大変叙情的な演奏。
★第4番:録音は若干渋め。少し低域が軽い感じがするもVPOらしい重厚さが横溢。

個人的には第3番を本当に何回も聴きました。
最近は原点回帰と言うことで第1番を好んで聴いています。
このような演奏は私たち人間の心を限りない優しさで癒してくれるようです。
それは、まさに”音楽の素晴らしさ”を具現化したものと申せましょう。

バーンスタインはマーラーの解釈でとりわけ大きな評価を得ていますが、このブラームス全集もそれに劣らぬ高い評価を得ています。
私自身もこの全集は彼の金字塔である、と思っております。

最近のCDは面白くないと感じている方には是非おすすめしたい全集です。

以下、余談(笑)。

★ムジークフェラインザールは所謂”シューボックスタイプ”と呼ばれるホールである。
これは直方体のホールで間接音が豊かな傾向があり、録音も大変豊かな響きが特徴。
よく言えば芳醇、悪く言えば混濁と言う側面もあるが、大変濃厚な音色はまさに私好み。

★対するベルリン・フィルの本拠地であるベルリン・フィルハーモニー・ホールは所謂”ワインヤードタイプ”と呼ばれ、緩やか且つなだらかな曲面を用いたもの。
これは東京のサントリー・ホールのお手本になったのは有名な話である。
音響的には均一な音色を狙ったものだが、時としてエネルギー分布があまりにも均一化され過ぎることによる響きの薄さが指摘されている。
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by danna307 | 2007-01-19 23:17