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■2006/12/10(日) SONYのBDレコーダー開発姿勢について考える

ブルーレイディスクレコーダー(以下BDレコーダー)についての大まかな考察については先日お伝えしました
その中で「SONY製は魅力が乏しい」旨を書きました。
同時にパナソニック製のレコーダーは”買い”であることも明言しました。

では、何故SONY製は魅力に乏しいのか?

その前にもう一度”ブルーレイディスク”の規格と沿革についてご覧頂きたいと思います。
Blu-ray Disc:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私はSONYの製品は好きな方だと思います。
商品コンセプトや製品デザイン、機能、価格そして宣伝方法・・・・。
昔から色々な製品を購入して来ました。
勿論、DVDレコーダーやBDレコーダーも候補に上がっておりました。
けれども、ことこの分野に限ってはなかなか決定的な動機が生まれませんでした。
その原因として他社との決定的な優位性が感じられない、と言うことが挙げられましょう。
つまり・・・・
(1)最近の同社の製品は故障しやすいイメージがある。
(2)あまりにも自社内のフォーマットに固執し過ぎる傾向がある。
映像系に限って言えば、性能(美しさ)は突出したものがまだまだあると思います。
けれども、(2)に関してはRAM記録(再生は可)にいまだに対応していないことが致命的なものとなってしまっているのです。
しかも、PC部門ではとっくにRAM対応を果たしているのに・・・。
一個人としては不思議でなりません。

さて、SONYのBDレコーダーについて。
一番の欠点は”2層式ディスクに対応していない”ことでしょう。
先日はこの点を「パナソニックの技術力がSONYを凌駕した」と書きました。
■2006/12/10(日) SONYのBDレコーダー開発姿勢について考える_e0002472_14563237.jpg

しかし、正確にはこれは間違っていると思います。
市場では次のような評価が一般的です。

・・・2層式ディスクの録再については多くの特許を松下電器が持っている。
従って、対応する製品を出すためにはSONYは松下に多額の特許使用料を支払わなければならない・・・。

つまり、一部で論議の的となったSONYの技術者の言葉は”嘘”になる訳ですね。
勿論、この話はあくまでも私が情報を収集した結果に基づく個人の推定の域を出ないものである、とお断りしておきます。
しかしながら、SONY好きの私にこの推論が大きな落胆をもたらしたのは事実なのです。

う~ん・・・それほどにSONYの台所は苦しいのか?
それほどに自社のスタンスに固執しているのか?
これまで支持してくれたファンの期待にはどうこたえようとしているのか?

とにかく、SONYのBDレコーダーは去る8日に発売されました。
仕上げは勿論、基本的な性能は予想通りパナソニックを上回っているとか・・・。
SONY好きには嬉しい反面、大変残念でもあります。
おそらく売り上げは私なんぞが申し上げるまでもないでしょう。
ただ言えるのは、トップがこのスペックで良い、と決定した事実があったことです。
それは市場や数多くのファンを裏切る結果を招聘することは想像に難くなかったでしょうに。

SONYの技術力はまだまだ衰えてはいないと思います。
ただ、企業にはそれぞれ色々な事情があります。
今回のBDレコーダーの件では、そのような難しい事情がまともに反映してしまった・・・。
個人的にはSONYのBDレコーダーを買いたい・・・しかし、2層式非対応は絶対に許せない・・・・。

同社の次の製品に期待したいと思います。
by danna307 | 2006-12-10 14:57 | Comments(0)