2006年 02月 27日
■2006/2/27(月) 録音の難しさ。
それはクラシック音楽の録音についてである。
オーディオの深遠さと同様、録音も相当に奥が深い。
つまり、いろいろと難しいと言うことなのだ。
これは一体どう言うことか?
つまり、最近私の心の琴線に触れる優秀録音盤が少ないのだ。
(但し、これはあくまでも私個人の主観的な感想なので悪しからず。)
私の場合、演奏は勿論だが、録音のクオリティも重視している。
それら2つのバランスが取れたものはそう多くはない。
けれども、吟味に吟味を重ねただけに、感動の度合いも大きい。
最近は購入するクラシックCDの数が激減した。
確かに忙しくて聴く暇が無いこともあるだろう。
しかし、それだけではないように思われるのだ。
実際、先日期待して購入したモーツァルトの某ヴァイオリン協奏曲のCDも「う~ん」と唸ってしまった(笑)。
オケは少し曖昧だし、ソロ楽器のヴァイオリンも”オン”過ぎて音像も大きめで興ざめしてしまう。
やはり、ヴァイオリン協奏曲は「デッカ」に一日の長があるか・・・。
まぁ、ラーメンの味と一緒で録音も好みがあるだろうし、何とも言えない部分があるのも確かなのだが。
いずれにしても”新しいこと=善”ではないのだ。
デュトワ&OSMの80年代前中期のデッカの諸作品。
80年代のフィリップスにおける内田のモーツァルト(協奏曲も含む)。
90年代中期のDGGでのブーレーズのマーラー交響曲。
80年代DGGのアルゲリッチやピリスのピアノソナタ。
印象に残るのはココ辺り。
あとはEXTONに期待するしかないのか。
僕はクラシックについては明るくないなのですが、若干仕事上関係なくもない身として、気になっていますのでコメントを。
最近は提供側にコダワリがある人が少なくなっているようです。
例えばFM局などでは、かつては実況のプロなんかがいて、フェーダーの上げ下げひとつでも実にこまかく調整して、現場の臨場感をリスナーに届けようと努力していたものですが、今はデジタル録音しちゃって編集室でレベルいじって「はい終わり」みたいになっちゃってます。
コストとリスナーの期待レベルとの兼ね合いもあるんでしょうが、やっぱり残念ですよね。
レコードの録音もだんだんそうなっちゃってるんでしょうか。
業界の方ならではの深いコメント、誠に有難うございます。
まぁ、クルマが良く言えば”グローバル”化していますが、音楽もある意味”画一化”に傾きつつあるのかも知れません。
ただ、最終的には選ぶのは私たち自身であることが多いので、自分のセンスを磨くことの重要性が過去にも増して高まっているような気がしますね。