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■2011/07/07(木) ティーレマンのベートーヴェン

今日は久々の音楽ネタを一つ。

今週の「ベスト・オブ・クラシック」はティーレマン&VPOのベートーヴェン・シンフォニー・チクルスだ。
たった今、今夜の放送分を聴き終え、残るは明日の「第九」のみとなった。
収録は昨年秋、パリのシャンゼリゼ劇場とのこと。
ティーレマンは昨年、VPOとベートーヴェンの交響曲全集を映像付で完成(場所はムジークフェライン)させ、今回のライヴはその再演と言う訳だ。

今週のプログラムは全てこのベートーヴェン・チクルスで、私も大いに期待していた。
さて、その演奏についての私の感想。

まず、随所に見られる”タメ”。
これは個人的には×。
ちょっと前のアーノンクールみたいな感じ。
かと言って、バーンスタインのスローテンポとは違う。
ベートーヴェンやモーツァルトはある程度、テンポがあった方がいいと思うのだが。

アンサンブルの緻密さや、ここ一番での爆発力等はなかなか素晴らしい。
実際に耳にすれば、結構な聴き応えがあろうことは容易に想像出来る。

私はカラヤンの流麗かつ加速度的な演奏もやや違和感を覚えたものだ。
けれども、部分的に遅さを強調し、その結果として作曲者の屈折した意図や曲自体の構造美を訴えるのは「?」と感じざるを得ない。

恐れ多くも、ティーレマンは確か私とほぼ同じ世代だったはず。
同様に同世代のパーヴォ・ヤルヴィの硬質かつスポーツカー的な演奏はまさに好対照と言えよう。
両者を知る方は、如何お感じになるだろうか?
Commented by mahalo5656 at 2011-07-17 20:41
こんばんは。
音楽ネタなのでコメント入れなきゃと思っていたのですが、
ぐずぐずしている間に次の更新になってしまいました。
でも、嬉しい事です。
なんでコメントが遅かったかと言うと、
実はティーレマン聞いた事ないのです。
CDショップでも良く見掛けるのですが、
どうもあのガチッとした体格を見ると、
音楽を聞く気が削げてしまうんです。
いや、見た目で判断しちゃいけないんですけどね。
そんな事でコメントが遅くなりました。
今度、機会があったら聞いてみますね。。。
Commented by danna307 at 2011-07-21 07:52
★mahalo5656さん
いつも有難うございます。
ティーレマンはお聴きになったことがないとは意外です。
まぁ、仰る通り、ショルティ的な”いかつい”イメージがありますね。
是非、聴かれましたらご感想をお伺いしたいものです。
by danna307 | 2011-07-07 21:40 | Comments(2)