2011年 02月 06日
■2011/02/06(日) さらば「ステレオサウンド」
そう、高価な製品のオンパレードで知られるオーディオ季刊誌である。
私は20代の頃から、一貫してこの雑誌を講読して来た。
少なくともこれまでの冬号は欠かさず買い続けた。
なぜなら、その号に掲載されている”ベストバイ”の記事を読みたかったからだ。
期待に胸を躍らせながら、ページを開いたことを良く覚えている・・・。
今回はその冬号も遂に買わなかった。
こんなことは初めてである。
私もよい歳になった。
一方、SS誌の内容も変わったのも事実。
口の悪い方々からは”高価なカタログ本”とも呼ばれているとか・・・。
さすがの私も、現在の状況ではそのような意見を全否定することは出来ないと思う。
そもそも、趣味性が高いことと(その対象が)高価であることは必ずしもイコールではなかろう。
もう少し、真摯な紙面作りをして頂けたらと最近は強く感じるようになった。
ネットの情報が全て正しいとは思わないが、情報の鮮度は勿論、バランスや最後の砦である価値観までもが負けていると思えてならない。
旧来のメディアはその特徴を最大限生かして、他人には簡単には真似出来ないようなことをして欲しい。
経営的に色々厳しくなっているのは分かる。
けれども、「NAVI」や「スイングジャーナル」等の休刊と同じく、この雑誌ももう少し何とかならないものだろうかと思うのだ。
そして、私は心に決めたのであった。
「おお、これはなかなか素晴らしい!」と思う様な記事がガンガン載るようになるまではSS誌は買うまい、と。
けれども、これは、正直私自身もとても残念なことなのだ。
致し方あるまい。
★以下2月9日追記
私がSS誌で「これは面白い!」と感じたのは162号(2007年春号)が最後である。
特に特集2(B&W「CM7」、ATC「SCM19」、HARBETH「HL Compact7ES3」、ELAC「FS210A」等をはじめとするベストバイSP7モデルの組み合わせ記事)がなかなか良かった。
当時、この特集を穴が開くほど読んだ記憶がある。
今は只々、懐かしい・・・。
僕も買い続けていた冬号をとうとう買いませんでした.
あの雑誌に夢は無くなりましたね.
あるのは評論家の不実と見え隠れする利権…
残念です.
いや、編集長をちょっと知っているのですが・・・色々葛藤があるみたいです。
pat_mthny7205です。
SS誌に関して私は小野寺氏は評価していました。
しかし№185で私もSS誌の購読が一旦終わる(小林悟朗氏についての追悼文が載るのだろうと思って)と考えています。
とはいえ年4回のSSがなくなるのは非常につまらないので、
何とかこの意見を反映してほしいと思います。
こちらこそ、はじめまして。
小野寺氏については私も同感です。
そして、小林氏の件も非常に残念でした。
氏の一番最後に近い時間をともにお過ごしになったことは何物にも代え難いことですよね。
私は凄いことだ、と一人感じ入ってしまいました。
それから・・・貴ブログと勝手にリンクさせて頂いていたこと、何卒お許し下さい。
そして、今後とも宜しくお願い申し上げます。