■2010/12/25(土) ハーベスの音(1)

今日はクリスマスである。
皆さんは如何お過ごしだろうか。
当地も昨日からグ~ンと冷え込んで来て「ああ、年末だなぁ」と言う印象である。

さて、本日の話題はそれとは全く関係ない(笑)。

先日”photobauhaus(以下”bau”さんと呼ばせて頂く)”さんのシステムについて触れたのだが、氏はハーベスのSPをお使いだ。
確か「HLCompact」だったはず。

このSPは80年代末に登場し、数え切れない程の大きな賞賛を得たモデルである。
一言で言えば”ブックシェルフSPの革命”を起こしたのだ。
勿論、ブックシェルフ型SPはそれまでも多くの製品が存在した。
しかしながら、それらはあくまでも”フロアー型SPのサブ”としての役割を担っていたと言える。
そのような状況をこのSPは根底から覆したのだ。
その要因はただ一つ、適度なサイズと豊かな音楽性の両立だろう。

ハーベス社はこのモデルから設計者が代わった。
それはアラン・ショーと言う人物である。
当時の彼は確か30代だったと記憶している。
一言で”豊かな音楽性”と言っても、いよいよデジタル音源の登場と言う頃であり、設計段階ではコンピュータ解析も随所に用いられたらしい。
まぁ、最終的にはエンジニアの気の遠くなるようなヒアリングによって音決めされたのだろうけれども、ぞれまでの同社の製品とはその生立ちが大きく異なっていたことは間違いない所だろう。

当時はバブル期の真っ最中。
にも拘わらず、このような良心的な製品が大ヒットしていたことは、ある意味オーディオ界の奇跡と言えるかも知れない。
当然、このSPを現在でも愛用されている方は(”bau”さんをはじめとして)結構多いだろうと思う。
その音は発売から20年以上経過した今でも全く色褪せないものだ。
実際、私の友人”I”もかなりの年数をこのSPと過ごしており、時折、その音を聴かせてもらう機会があるのだが、いつ聴いても素晴らしいと感じる。

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私はハーベス社のSPには特別な思い入れがある。
そして、これまでのオーディオ遍歴において「HLCompact7」と「HL5」と言うモデルを実際に所有したことがあった。
そのどちらもとても良い音を奏でてくれた。
けれども、当時の私はその本当の良さを理解していなかったのだと思う。
これは私の人生において、数少ない後悔の一つなのだ・・・。

あれから約四半世紀。
時間は流れた。
現在「HLCompact」は「HLCompact7ES-3」として多少地味ではあるけれども、変わらぬ良い音を届けてくれている。
それはインフレの嵐が吹き荒れる昨今のオーディオ界において、ひっそりと咲く一輪の百合の花の如きである。

次回では「HLCompact」を含めた、私が所有したハーベス社の2つの製品の音とその佇まいについて綴ってみたいと思う。
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★画像は「オーディオの足跡」様からお借りしました(同サイトではHL-Compactの詳しい仕様もご覧になれます)。
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by danna307 | 2010-12-25 23:50