■2010年05月16日(日) HARBETH(ハーベス) のSP「HLCompact 7ES-3」。

もし、私がATCに心酔していなければ、間違いなくこのSPを導入したに違いありません。

実際、一昔前にこのモデルの前身である「HLCompact 7」を所有していました。
(更に言うならば「HL-5」と言うもう少し大きいタイプも使っていました。)
高さ520mmと言う、やや大型のブックシェルフなのですが、割りと軽量(12kg強)で非常に使い易かったを覚えています。
音は非常に耳当たりの良い音でしたが、陰影と適度なスケール感を大変うまく表現するものでした。
確かに”箱鳴り”はするタイプですが、それも音の一部としてチューニングしてあるのは明白。
クラシック専門なら、まず納得出来る音でした。
まぁ、簡単に言えば「フロアー型SPに十分対抗可能なハイCP機」だとなりましょうか。

シンプルかつ普遍的なデザインもとても好み。
以前は経年変化でボロボロになってしまったサランネットも、本モデルではかなり改善されているらしいです。
スチューダーのCDPを上流に、A級のプリメインでこのようなSPを駆動する・・・私は今でもそんな夢を追い求めている気がします。

果たして、その音はどのようなものなのでしょうか?
恐らく、一言で表現するならば”香り立つ音”なのではないか。
”香り立つ音”は当ブログのタイトルでもありますが、私はまさにこのような音のイメージを追求している訳です。

さざめき重なり合う弦。
決して聴き疲れしないけれども適度にリアル、且つ音楽性溢れる音。
美しくも豊かに再現される倍音空間。
必要にして十分な豊かな低域。
生活を潤す癒し感溢れるゆったりした本質的な音。

勿論、このSPは万能ではありません。
ポピュラー系やパルシブなソースは少々ツライはず。
ジャズやポピュラーも3割程度は聴く私の立場から考えれば、少し難しいのですね。
従って、後ろ髪を引かれつつ、別なSPを選択したいと考えた訳です。

クラシックを陰影豊かに表現しつつ、その他のリズミカルな音楽も音楽性豊かに鳴らしてくれるSP・・・それは言うまでもなく要求過多なのですが(笑)。
まぁ、止むを得ない妥協があるにしても納得出来る範囲にとどめたい。
そのような我侭な条件にこたえてくれたのがATCのSPだったと言う訳です。

個人的に、密閉型なのが○。
加えて、強靭なエンクロージャーもなかなか良い。
そして、ATCの音は”塊感”がある点が一番の相違点だろうと思います。
その点、ハーベスは故意に柔らかい材質で箱を作っています。
そう、ハーベスは柔らかな音をそのエンクロージャー作りから実践しているのです。
従って、ATCとは音の方向性が大きく異なるのは当然で、両者のくくりは”英国製”と言うことのみだと言えましょう。

と言う訳でいろいろ述べましたが、「HLCompact 7ES-3」は私がいまだに欲しいSPの一つなのです!(勿論、買いませんが。)
繰り返しますが、現在、音楽的な音がするSPはこのモデルが(個人的には)最右翼だと思います。
このような音を聴くと(勿論、物理特性は十分に煮付めてあるでしょうが)カタログスペックが云々等のオーディオ的視点はどうでも良くなるはずに違いありません。

・・・ああ、どこかで試聴してみたい。
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by danna307 | 2010-05-16 23:41