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■2009/06/30(火) 「オーディオベーシック2009年夏号」

昨日は「ステレオサウンド」について少々厳しいことを述べた。
けれども、それは同誌を人一倍愛しているからに他ならない。
それは私がこの25年あまり、同誌を買い続けていることでもお分かり頂けると思う。

さて、今日はその話をすることが本題ではない。

今日の話題は「オーディオベーシック」と言う雑誌についてである。
この本も年4回発行の季刊誌である。
発行元は共同通信社。
そう、かつてあの「FMfan」を出していたところだ。
従って、それだけでこの本の内容が予想出来ると言うもの。
値段は1500円前後である(今号は1300円)。

「ステレオサウンド」と比較すれば、確かに”格”の違いはあるかも知れない。
けれども、この本には読者目線に立った編集がなされているように感じられる。
必然的に、このような世の中であるにもかかわらず売り上げも好調らしい。
まぁ、初歩的な記事が多いと仰る方もいらっしゃるかも知れぬ。
しかし、それがどうしたと言うのだろうか。
形骸化した編集方針を擁護するより、読者を慮った内容に柔軟に対処する姿勢はなかなかのモノではないだろうか。

実は、私はこれまでこの本を買ったことがなかった。
その大きな理由はいたって簡単。
殆どの場合、売り切れていたからである。
勿論、店頭で手にとってパラパラと立ち読みしたことはある。
けれども、上記の”格”にとらわれて購入に至らなかったこともあった。
今思えば、何と愚かだったことか(笑)。

本の編集は確かに難しいことだと思う。
販売部数やスポンサーとの兼ね合いや、何よりライターの確保は重大な問題だろう。
しかしながら、面白い本を読みたい層は必ず存在するのだ。
オーディオ雑誌の世界に新風を吹き込んだ本が「オーディオベーシック」だと思う。
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by danna307 | 2009-06-30 23:30 | Comments(0)