■2009/06/15(月) MT車絶滅の危機

プジョーと言うメーカーはこれまでプジョー・シトロエン・ジャポン(以下PCJ)の方針もあって、なかなか個性的な戦略を展開して来た。

まず、そのラインナップ。
端正なルックスと実用性溢れるクルマ達。
一方、美しいシルエットはそのままに、贅沢に振ったクーペやセダン。
機能性一辺倒の昨今の状況に、ほんの僅かではあるが静かな存在感を主張して来た。

又、一貫してMT車を用意して来たことも特筆される。
AT車が圧倒的なシェアを誇る我が国において、セールス的には無意味に近いこのようなクルマを何の躊躇もなく、カタログモデルとして販売して来た。
それは美しいカタチのクルマとしてのイメージに更なるスポーティと言う装飾を加えて来た訳だ。
よって、プジョーと言うメーカーは、あたかも”本当のクルマ好き”が選択する、なかなか程よい価格レンジのクルマ・・・と認識されて来たと言って良い。

少なくともこの春あたりまでは。

しかしながら、このところのPCJの販売戦略に少しばかり落胆している。
それは「207」シリーズと「308」シリーズのMT車の導入を中止することに対してである(注:本文最後の「追記」をご参照願いたい)。

所謂”プレミアム路線”に舵を切るのも良かろう。
従来の薄利多売方式からドイツ式の高付加価値方式に転換したい気持ちは分からないではない。
このような製造ポリシーの変更は10年程度やってみてから判断しなければならないと思う。
ただ、個人的にプジョーの”最後の砦”的なイメージであるMT車の選択肢は絶対に残すべきではないか。
それは別に常時販売する必要はない。
オーダー毎に本国へ注文する体制で良いのである。
今のPCJにはそう言う余裕さえ無いのだろうか・・・。

このままでは我が国における同社の雲行きはますます厳しいものになるばかりだろう。

ここ数年、我が国でプジョー車の販売実績は芳しくない。
今のプジョー車の何がいけないのか。
何が支持されているのか。
PCJには今一度、その2点をしっかり考えて頂きたいと思う。

日本市場が”捨て鉢”にならない為にも!


★6月17日追記
本記事中で「207及び308シリーズから全てのMT車が消える」ような表現がありました。
正確には両車種ともトップグレードのMT車の販売は存続する模様です。
但し、「308プレミアム」と「207」と言う、普通のグレードのMT車について上記のような見通しである旨、信頼出来る筋からお聞きしております。
本記事において、一部誤解が生じるような表現があったことをお詫び致します。
尚、PCJのオフィシャルサイト及び同社からの本件に関する正式なアナウンスは本日現在ありませんのでご留意願います。
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by danna307 | 2009-06-15 23:34 | クルマ