前回、当地のオケの件を書いたところ、ご覧になった方からお尋ね頂いた。
良い機会なので、私なりの見解等を記しておきたいと思う。
尚、前もってお断りしておくが、この記事はあくまでも個人的考察に基づいて綴ったものであることをご承知願いたい。

実は、このオケに関して、その誕生前後のお話は多少聞き知っている。
それ以来、確実に年月は流れこのオケもある意味生まれ変わったと言える。
当初は、あくまでも「市民レベルでの楽団を」と言うものだった、と記憶している。
簡単に言えば、皆生粋のアマチュアだった訳だ。
それが7年くらい続いただろうか。
しかしながら、その間、私は演奏会に足を運ぶことは1回も無かった。

プログラムも交響曲のある楽章のみ、と言うケースが多かった。
それはそうだろう。
殆ど素人の集団が例えば50分ものシンフォニーを弾き切ることはどだい無理がある話だ。
けれども、時間の経過とともに楽団の骨格は着実に形成されて行ったであろうことは間違いない。
ただ、時間が必要だったのだ。

そして、3年程前からだろうか。
交響曲も全楽章を演奏するようになった、と聞いた。
これは凄いことだ。
長足10年程度で、ここまで進歩するとは!
楽団及び関係者の方々のご苦労は、並大抵のものではなかっただろう。
因みに、昨年の定期演奏会ではベートーヴェンの7番を演奏したらしい。
うかつにも知らなかった。
是非、聴いてみたかった。

そして、今年。
お伝えした通り「ブラ1」や「エグモント」、はたまた華麗なソリストを迎え「メンコン」までも!
これを快挙と言わず、何と言おう。
約2時間の演奏会があっという間に終了してしまったことを、私は正直に告白しなければならない。
それほど、演奏は素晴らしかった。
勿論、絶対的に足りない部分もあろうと思う。
けれども、そのような”理屈”を超えた演奏も成り立つのが音楽芸術の面白い所だと言えよう。
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このオケも会場に使用料を払っているのは間違いない。
そして、ゲネプロ時は勿論のこと、相当量の練習にもいくばくかのお金が使われているのも想像に難くない。
加えて、今回の定演のように、より多くの経費が使われることもあろう。
そこで、当然スポンサー探しが重要になる訳だ。

上記パンフレット(無料配布)をご覧頂ければお分かりと思うが、その表紙には地元メディアを中心に立派なスポンサーの名前が列記されている。
営業担当の方のご苦労が伺い知れるところだ。
又、パンフレット内にも協賛広告が掲載されている。
結論から言えば、このような多くの方々のご苦労によってこのコンサート及びオケの活動が支えられているのだ。
まぁ、全く”外野”の私としては、本当に頭の下がる思いである。

最後に、入場料について少しだけ触れてみたい。
このオケの定演その他は、今まですべて無料だったはずだ。
勿論、今回もそうだった。
けれども、私も(質問して下さった方と同じく)少しでいいので入場料を設定しても良いのではないか、と思うのだ。
相場としては300円程度だろうか。
何事も”無料”には限界があり、必要以上の無理があると感じる。
ここまでレベルが上がって来たのであれば、オケ自身の向上の為にも、そのような”縛り”を設けた方が良いように思われる。
勿論、現場では色々な問題が発生するかも知れぬ。
しかしながら、ある程度の有料化は避けて通れないものだろう。

と言う訳で、今回の「かのやオーケストラ」の定演を聴く機会を得て、様々なことを考えた私であった。
これからの同楽団のますますの発展を心から願うばかりである。
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by danna307 | 2012-12-07 21:53

昨日は久しぶりにオーケストラの演奏を聴いた。

それも地元のオケ。
元々は市民の楽団として組織されたものらしいが、年月の経過とともに、力量も上がり、本格的なオケを目指して格上げされたようだ。

当日の演奏曲目は次の通り。

★エグモント序曲(ベートーヴェン)
★ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)
★交響曲第1番(ブラームス)

お分かりの通り、古典~ロマン派の珠玉の名曲たちである。
今回の力の入れようが分かろうと言うもの。

あいにくの天気の中、14時開演。
それからおよそ2時間にわたって、熱のこもった演奏が繰り広げられた。
入場料は無料であったが、予想以上にまとまった素晴らしい演奏だったと思う。
上記の曲特有の、複雑精緻なハーモニーを存分に堪能させてもらった。

同楽団の今後に期待したい。
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by danna307 | 2012-12-03 19:05

私はFMのナレーション付の音楽番組が好きだ。

有名なのは「ジェットストリーム」。
そして何と言っても「クロスオーバーイレブン」。
20年くらい前はFM横浜の古谷徹の日曜午後10時の番組(名称失念)も良く聴いていた。

さて、最近の番組でお気に入りなのはJFN系列でオンエアされる「世界にひとつだけの本」だ。
当地ではFM宮崎の放送(土曜日お昼0時半)を聴いている。

ナレーターは木村多江。
柔らかい口調がいい。
番組ではある一人の働く女性を主人公に、日常の特に何と言うこともないエピソードが綴られる。
つまり、割と軽いタッチの小説の朗読と言う訳。
その合間に流れる、少し懐かしめの邦楽と合わせて、実に癒される25分間なのだ。

地域によってはオンエアされてないかも知れないし、時間帯もまちまちかも。
おすすめの番組だと思う。
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by danna307 | 2011-08-01 23:18

高校時代、熱狂的にチェックしたFMの番組「クロスオーバーイレブン」。
ここ数年、新春と真夏に特番が組まれるようになった。
番組復活の多くの要望に応えたものだが、このようなNHKさんの英断は素晴らしいと思う。

さて、この夏も「2011夏」として新作がオンエアされる。
日程は8月15日(月)から19日(金)の5日間。
その前週には「2011新春」がアンコール放送される。
放送開始時刻は勿論、午後11時だ。

いやぁ、たまらないね。
今から楽しみだ。
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by danna307 | 2011-07-21 07:49

今日は久々の音楽ネタを一つ。

今週の「ベスト・オブ・クラシック」はティーレマン&VPOのベートーヴェン・シンフォニー・チクルスだ。
たった今、今夜の放送分を聴き終え、残るは明日の「第九」のみとなった。
収録は昨年秋、パリのシャンゼリゼ劇場とのこと。
ティーレマンは昨年、VPOとベートーヴェンの交響曲全集を映像付で完成(場所はムジークフェライン)させ、今回のライヴはその再演と言う訳だ。

今週のプログラムは全てこのベートーヴェン・チクルスで、私も大いに期待していた。
さて、その演奏についての私の感想。

まず、随所に見られる”タメ”。
これは個人的には×。
ちょっと前のアーノンクールみたいな感じ。
かと言って、バーンスタインのスローテンポとは違う。
ベートーヴェンやモーツァルトはある程度、テンポがあった方がいいと思うのだが。

アンサンブルの緻密さや、ここ一番での爆発力等はなかなか素晴らしい。
実際に耳にすれば、結構な聴き応えがあろうことは容易に想像出来る。

私はカラヤンの流麗かつ加速度的な演奏もやや違和感を覚えたものだ。
けれども、部分的に遅さを強調し、その結果として作曲者の屈折した意図や曲自体の構造美を訴えるのは「?」と感じざるを得ない。

恐れ多くも、ティーレマンは確か私とほぼ同じ世代だったはず。
同様に同世代のパーヴォ・ヤルヴィの硬質かつスポーツカー的な演奏はまさに好対照と言えよう。
両者を知る方は、如何お感じになるだろうか?
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by danna307 | 2011-07-07 21:40

毎週木曜日、NHK-FMで午後4時から聴いている番組「ミュージックプラザ」。
私は仕事柄、クルマに良く乗るので、この番組も車内で聴くことが多い。
内容はいつもながら素晴らしい。
ただ、もう少し番組枠が取れないものか。

当初は75分だった。
それがいつの間にか80分になった。

けれども、個人的にはまだまだ足りない!
往年の「軽音楽を貴方に」はほぼ2時間の枠であったのだ。
せめて90分は欲しいなぁ。
このような良質なプログラムは可能な限り長尺にして頂きたい。

お願いしますよ、NHKさん!
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by danna307 | 2011-02-15 23:59

オーディオ好きなら、その高音質で一度は関心を抱いたことがあるであろう「MUSIC BIRD」。
まぁ、アナログデジタル放送の最後の砦であり、「Bモード放送」による高音質プログラムをウリにしていた。
かく言う私も、一度はその高音質を体験してみたいと思い5年程前に1年間位契約していたのだ。
当時は契約すると、無料でチューナーとアンテナを貸与してくれると言う太っ腹ぶりであった。

その音は確かに良かった。
FM放送を遥かに凌駕するものであった。
チューナーのデザインの悪さを補って余りある感動を私に届けてくれた。

しかし・・・
このような”垂れ流し”的な放送は私には合わなかったのだろう。
徐々に聴く頻度が少なくなっていった。
けれども、「菅野沖彦のオーディオ・ファイル」だけは可能な限りMDに録音したものだった。
最近のブルーレイでもそうだが、録画(録音)のペースに視聴(試聴)するペースが追いつかないのだ。
勿論、その2つの行為を続ける為にはそれなりの労力とコストがかかるのは言うまでも無い。
従って、放送自体は大変好みなのだが、聴く時間がなかなか取れない・・・と言う悪循環に陥ってしまった訳だ。
結局、月々2千円ちょっとの出費とパッケージソフトの購入を天秤に掛け、後者を選択することとなった。
私自身、このように潔く解約出来たのは、約1年間思いっ切り良い音を満喫出来る環境にあったからだろうと思う。
そう言う意味では、このような世界を実際に体験することが出来たから幸せ者だったと言えよう。
そして、今も手許には当時のMDが数十本ある・・・。

とにかく、「MUSIC BIRD(PCM放送)」が来年7月には放送終了と言うことになった。
ファンだった一人として、大きな感慨を抱かざるを得ない。
それは、ある意味、バブルの最後の遺産だったのではなかろうか。

私個人としては「よくぞここまで頑張ってくれた」と、今は暖かい拍手を送りたいと思う。

MUSIC BIRD 終了のお知らせ

★筆者注:現在、MUSIC BIRDでオンエア中のプログラムはその大半を「SPACE DiVA」に移行させるらしい。
但し、そのフォーマットは圧縮音源である。
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by danna307 | 2010-12-15 17:07

私の毎日曜日の午前中の過ごし方はほぼ決まっていると言って良い。
それは何故か?
そう、「名演奏ライブラリー」がNHK-FMで放送されるからである。
勿論、エアチェックするのは言うまでもない。
MDにMDLP4で録音し、後でゆっくり聴くのだ。
よく「MDの音質はちょっと・・・」と言う輩がいらっしゃるが、個人的には全く問題ない。
少なくともMP3よりは聴き応えがあるように思われる。

さて、最近この番組では素晴らしいプログラムが目白押しである。

ルプー
バックハウス
デュプレ
マルケヴィッチ

特に、デュプレの回は良かった。
確か”kouji4432”さん宅で聴かせて頂いたエルガーのチェロ協奏曲(その時はアナログ盤)は、いつ聴いても深い感動に誘われる。
指揮はバルビローリ、オケはロンドン交響楽団。
20代の女性とは到底思えぬ、深い哀愁を帯びた音色と完璧なオケのサポートはまさにクラシック音楽の一つの頂点だと言えるだろう。

嗚呼、言葉にすれば途端に陳腐に感じてしまうのは致し方ないところか。

このような良質な番組を届けてくれるNHKさんには感謝しなければ。
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by danna307 | 2010-12-13 21:25

80年代にヴィヴィッドな年頃を送った年代にはたまらない番組、それが「クロスオーバーイレブン」である。
2001年の放送終了以来、多くのリスナーからの熱烈なアンコールの要望があったと聞く。
その甲斐あって、ここ数年は半年サイクルで1週間限定の新収録モノがオンエアされている。
さて、来年初頭もこの番組が放送されるらしい。
これは是非、エアチェック(死語だね)しなければ!

★NHK-FM 2011年1月3日(月)~7日(金)23:00~24:00
詳しくはコチラ
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by danna307 | 2010-12-09 21:19

最近、インターネットラジオをよく聴く。
そう、ちょっと前までは”ストリーミング放送”って呼んでたものだ。
まぁ、名称はどちらでも良い。

このところ、チャンネル数が増えて嬉しい限りなのだ。

以前はハッキリ言って「湘南ビーチFM」しか聴くに値しなかった。
ところが、どうだろう。
現在はまずまずの選択肢が用意されている。
あとは個々の好み次第・・・と言う訳だ。
個人的には海外局も聴くのだが、今回は国内局に絞ってご紹介しよう。

(1)湘南ビーチFM
(2)OTTAVA(オッターヴァ)
(3)SuonoDolce(スォーノ・ドルチェ)
(4)Brandnew-J

(1)は葉山のFM放送局。
あの木村太郎氏が社長を務める。
インターネット放送の草分けであり、内容の多彩さと良質なプログラムは他局の追従を許さない観がある。
時間帯によって、ジャズ、クラシック、ポピュラー、その他(ちょっと前までは落語もあった!)のジャンルを使い分ける様はある意味壮観である。
地元にしっかり根差し、音楽以外の情報も網羅する姿勢も素晴らしい。
まるで、ミニNHKと言う印象だ。

(2)はTBSが開いたネット専門局。
クラシックを24時間流しているが、あくまでもBGM的な趣。
スポンサーが付いている時間帯もあるが、まだまだコアな内容には程遠い。
しかしながら”オンディマンド”に対応し、いつでも好きなプログラムを聴けるのはなかなか良いと思う。

(3)ニッポン放送の音楽専門インターネットラジオ。
丸の内からラブソングを発信している旨うたっている。
なるほど、おしゃれなお店の映像をバックにセンスの良い音楽が流れると言うスタイルは斬新。
耳当たりが良いのは随一だろう。

(4)この3月から、遂に「J-Wave」のサイマル放送が開始された。
私のような田舎モノには大変嬉しいことだ。
しかしながら、その内容は10年前とはうって変わり多分に”AM的”になってしまった。
往年の「J-Wave」の面白さを知る者にとっては失望以外の何物でもない。
しかも、土日の終日と平日の14時~16時半は放送休止(笑)なのだ!

如何だろう?
個人的には「Brandnew-J」には正直言って大いに失望した。
まぁ、FMならばNHKの、質量ともに圧倒的なレベルの高さを買うところであるが、ネットの場合はまだまだ発展途上であるに違いない。
今のところ、各局の特性に合わせて聴き分ける(使い分ける)場合が多いかも知れない。
ただ、「湘南ビーチFM」の志の高さはやはり賞賛に値すると言っていいだろう。
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by danna307 | 2010-09-12 23:08