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今日は久々の音楽ネタを一つ。
今週の「ベスト・オブ・クラシック」はティーレマン&VPOのベートーヴェン・シンフォニー・チクルスだ。 たった今、今夜の放送分を聴き終え、残るは明日の「第九」のみとなった。 収録は昨年秋、パリのシャンゼリゼ劇場とのこと。 ティーレマンは昨年、VPOとベートーヴェンの交響曲全集を映像付で完成(場所はムジークフェライン)させ、今回のライヴはその再演と言う訳だ。 今週のプログラムは全てこのベートーヴェン・チクルスで、私も大いに期待していた。 さて、その演奏についての私の感想。 まず、随所に見られる”タメ”。 これは個人的には×。 ちょっと前のアーノンクールみたいな感じ。 かと言って、バーンスタインのスローテンポとは違う。 ベートーヴェンやモーツァルトはある程度、テンポがあった方がいいと思うのだが。 アンサンブルの緻密さや、ここ一番での爆発力等はなかなか素晴らしい。 実際に耳にすれば、結構な聴き応えがあろうことは容易に想像出来る。 私はカラヤンの流麗かつ加速度的な演奏もやや違和感を覚えたものだ。 けれども、部分的に遅さを強調し、その結果として作曲者の屈折した意図や曲自体の構造美を訴えるのは「?」と感じざるを得ない。 恐れ多くも、ティーレマンは確か私とほぼ同じ世代だったはず。 同様に同世代のパーヴォ・ヤルヴィの硬質かつスポーツカー的な演奏はまさに好対照と言えよう。 両者を知る方は、如何お感じになるだろうか?
久しぶりの更新である。
放置状態が続いてしまい、訪問して下さる皆様には申し訳ない。 さて、今年は入梅が早かったが、梅雨明けも早かった! 湿気が少し下がり、空が高くなり、いかにも南国の夏の本格的始まりを感じさせる。 ![]()
今日は娘の小学校入学式。
とても良い天気で、春満開の陽気であった。 未来を担うのは子どもたちであるのは間違いない。 娘よ、何はともあれ健康でたくましく育っておくれ。 お前の元気で嬉しそうな姿を見て、私は大いなる喜びを味わったよ。 私達大人は君達に出来る限りのことをしようと思う。 ![]() 今日の画像は携帯(N905i)にて撮影。
昨日の午後の第一報を耳にして以来、テレビやラジオでは信じられないような様子を報じている。
特に映像で見る凄惨な光景はさながらCGの如く、ただただ見入るのみ。 阪神淡路大震災のときもそうだったが、自然の力と人間の無力さを改めて実感する・・・。 亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げたい。 私に今出来ること、それは無駄な電気やガス、水を使わないこと。 むやみに携帯電話を使わないこと、錯綜する夥しい情報から真実を見極めること。 同時に今一度、生きることの意義をしっかりと噛み締めつつ、自分に何が出来るか真剣に考えながら、一歩一歩愚かなまでに歩み続けることだろう。 ★3月13日追記 別に奇麗事を言うつもりは毛頭ないが、こう言うときこそ音楽の力が必要だと思う。 その意味では、本日17時から「radiko.jp」のエリア制限が解除されたことは素晴らしい決断である。 つまり、日本全国どこでも関東関西の各FM&AMキー局のサイマル放送が聴けるのだ。 これまでは、関東と関西の一部にその聴取可能地域を制限していたのだが、この度の震災に対応して当面の間の全国的開放に踏み切った訳だ。 被災地の復興を願う一音楽ファンとして、この英断に心から拍手を送りたい。
人は誰でも「あ、使ってみたいな」と思う対象があると思う。
クルマは勿論、PCやテレビ、洗濯機や掃除機の所謂”白物家電”、はたまたエアコンや新築の家までその範囲は多岐にわたることは想像に難くない。 さて、私の場合、以前からそう思っていたものがあった。 何を隠そう、「iPhone3」である。 ぱっとみた目のカッコよさと言い、マニアックな性能と言い、発売以来ずっとチェックし続けていたと言って良い。 そして、散々悩んだ挙句、昨年の3月に買い求めた。 32GBの3GS、カラーは黒。 手にした瞬間の何とも言えない感じは今でも良く覚えている。 「美しい・・・」 別に日常において使わなくとも、所有しているだけで満足する、そんな印象であった。 とにかく憧れの品を遂に手に入れたことが妙に嬉しかった。 iPhoneを持つことによって、日常がドラスティックに変わる・・・。 ハードユーザーのレビューを見ると、そこにはもの凄い世界が開けている感じであった。 私はそのような妄想を抱いていたのかも知れない。 電話としても機能は勿論のこと、星の数ほどあるアプリケーションを上手く活用し、外でも気軽にネットが出来て、PCとの同期によりメールや音楽までも管理可能。 いやぁ、本当に良く出来た機械だと思った。 けれども、懸念されていたことを実際に味わうことになる。 まず、電話としての機能。 当地は田舎故、まず電波が届かない場合が多い。 まぁ、それは承知で買ったのだが、ドコモとの”2台持ち”は結構ツライことを改めて知った。 次に、そのあまりに美しい故の使いにくさ。 ボディがあまりに滑り易いことと、独特なその大きさにはとても気を遣わざるを得ない。 これでは流石に本末転倒である。 加えて維持費の問題。 ドコモのスマートフォンと比較すればかなり安いことは間違いない。 しかしながら、”寝かせておく”だけで毎月5千円強の出費は精神的に辛くなって来たのである。 そして決定的だったのが、私の面倒くさがりな性格。 このような精密機械に対応出来る能力の欠如に、慢性的な多忙が加わり、出番が徐々に減っていってしまった・・・。 結局、購入後1年を待たずしてiPhoneは解約した。 う~ん。 大変良く出来た機械なのは認めるが、私には合わなかった、と言うのが正直な所だ。 買う気満々でも、いざ使ってみるとそうでもない場合もたまにはある。 それはそれで実体験に基づいて自分で判断した訳だし、後悔は全く無い。 投資した金額は正当な授業料として今後に生かせればそれでいい。 けれども、ある意味とても楽しいiphoneとの時間であったことは間違いない。 機械に対して、久々のワクワク感を味わえたのは大きな収穫であったと言えるだろう。 結論として、私はiPhoneの様なカッコいい機械は使いこなせない、つまり器用な真似は出来ない、旧い人間であることを改めて感じた次第である(苦笑)。 ![]()
昨日は早朝から鹿児島市内まで出張し、深夜までよく働いた一日であった。
その合間をぬって”koji4432(以下k氏)”さん宅を訪問させて頂いた。 記憶を辿れば昨年の5月以来になる。 さて、今回の目的は昨年、氏が導入されたデジタルイコライザーの効果を聴かせて頂くことである。 氏によれば、まずまずの効果が認められ一応の満足感が得られているとの弁であった。 お使いのデジタルイコライザーに関しては、ユーザーの反響がもの凄いらしい。 まぁ、ユーザー側に導入にあたっての決意と調整に関する粘り強い努力が必要なのだろうと思う。 春の気配も少しずつ感じられる午後、氏のお宅のチャイムを鳴らした。 「こんにちは!」 いつもの氏のお言葉、そして、いつもの柔和な表情でお迎え頂いた。 そして、いつものリスニングルームに通された。 部屋にはこれまたいつもの2脚のソファとテーブル類、目の前には「ルーメンホワイト」や「グラスマスター」、左側には「コニサー」のアンプ類や「SCD-1」及び「dcs」のコンバータ、更には「アマゾン」のアナログプレーヤー等が整然と置かれている。 そう、いつもの快適なエアボリュームたっぷりの空間だ。 広い部屋を贅沢に使う・・・オーディオ好きなら誰しも夢見ることだろう。 この部屋にお邪魔させて頂く度に、既に良い音が奏でられる予感に満ち満ちていることに私は気付くのだ。 早速、氏の愛聴盤を試聴させて頂く。 まずは「岩崎宏美ベスト」から。 おお、この音は・・・ 思わず言葉を失った。 かのJ・コルトレーンの演奏スタイルは”sheets of sound”と呼ばれる。 つまり音と音の隙間がない、音が洪水の如く溢れ出る、その様な意味だ。 k氏の音はその言葉と確かに同意義だが、遥かにソフィストケイトされた音なのだ。 両SPの間には、まさにステージが出現する。 それは、オーディオ的な魅力に溢れた、大変立体的であると同時にリアルなものだ。 しかしながら、決して刺激的な音ではなく、実に自然な音なのだから感心する。 そして、尚且つしなやかで空間表現が大変素晴らしい。 音の立ち上がりが十分に速く、音の立下りも消え入るように美しい。 特にリアルさとしなやかさはなかなか両立出来ないものなのだが、まさに絶妙な按配なのだ。 ・・・・・・・ これは決してデジタルイコライザーのみの効果ではあるまい。 勿論、物理的にはその装置が無ければこの音は表現出来まい。 けれども、それを含んで氏が様々な試行錯誤の上に到達した”総合芸術”なのだと思う。 文章にしようとすれば、感動は途端に陳腐なものになってしまう。 しかしながら、予想を遥かに超えた音に、無意識に拍手喝采を送っていた私であった。 程なく、当方持参のソフトを聴かせて頂く。 まずは、今井美樹の「I Love a Piano」。 まず、素晴らしいのはピアノの響きだ。 音の厚みと音色、響き、この3要素がくまなく完璧に表現される様は圧巻である。 これに人の声が加わると、まさに”天上の響き”となるのだ! 勿論、室内楽のリアルさも特筆ものだ。 等身大の演奏者たちが眼前に現れる様は、オーディオ的愉悦に溢れていると言える。 しかも、実に音楽的な音なのだから思わず聴き入ってしまう。 要するに、実際のコンサート会場にいるような錯覚に陥ってしまう訳だ。 加えて、オーケストラのスケール感溢れる音も筆舌に尽くし難い。 広大なダイナミックレンジを軽々と表現し、各ユニットが一体となって非常に理性的な音の洪水を届けてくれる。 私はまさに、”至福の時”を感じたのであった。 私なりにこの素晴らしい音の要因を考えてみた。 まず、聴感上のSNが素晴らしく良いことがあげられるだろう。 以前、私はエソテリックのCDPを使っていた時期があり、その当時、静寂から音が立ち上がる様に驚いた記憶がある。 けれども、氏の場合はそれとは大きく異なるようだ。 まず、音が自然である。 SNが良い場合、ともすれば不自然且つクール且つ明晰過ぎる音が賞賛されがちだ。 その一方で演奏の熱さや届けられる感動は、やや暖色系の音の方が訴求するように思える。 氏の場合、その双方を絶妙なバランスで昇華させているのだ。 これには正直、恐れ入った次第。 2つめに、音場型SPの活用があげられると思う。 私は音像型SP追求派だが、そのような”イデオロギー”を超えた、ある意味”絶対真理”に氏は到達された観がある。 今回の試聴ではSPのもともとの特性がさらに引き出され、まさに”SPが消えた”空間を味わうことが出来た。 これはなかなか稀有なことだと思う。 SPの使いこなしはその人の考え方を色濃く反映するものだが、氏の目指す音の方向性が理解出来たような気がした。 もう1点は、やはり機器の性能を上手く引き出していることだろう。 氏のお使いの機器はかなり高価なものだが、その素性を十分に知り特性を引き出す・・・。 まさにオーディオ的プロデュースである。 そこには氏の膨大な経験値とたゆまぬ努力と夥しい数の試行錯誤があったに違いないのだ。 基本的に音を引き締める方向だと思われるが、音の滲みやピークディップを極力排除し、純粋に音楽のみを抽出しようとする姿勢は時には厳しく、時には暖かくあるはずで、それは並みの人間が出来る技ではない。 今回、氏のシステムの音を聴かせて頂き、ただただ奏でられる音に対して率直に感動した私であった。 では、氏の目指す音はどのようなものなのか。 これは氏に直接お尋ねしたので、そのお答えをご紹介して本日の終わりとしたい。 「私は聴く音に関して、スピードがあり、心にすっと入って来る様な音を目指しています。」 今後の私の糧としたくなる、実に含蓄のあるお言葉である。 氏には心から御礼を申し上げるとともに、今後の更なる飛躍を祈願する次第である。 同時に、氏の様な方が当地の比較的近くにいらっしゃる”奇跡のような偶然”にも私は感謝しなければなるまい。
今日の記事のタイトルって、何かユーミンの某曲みたいだね(笑)。
さて、私はオーディオ趣味をはじめてかれこれ四半世紀以上になる。 そして、所謂”物欲”も人並み以上にある方だと思う。 結果、これまでの人生において様々な愚行の数々を繰り返して来た。 まぁ、趣味にどっぷり浸かった経験が貴方におありなら、多分お分かり頂けることだろう(苦笑)。 しかしながら、最近のオーディオ界を俯瞰するに、なかなか「これは!」と言う製品が見当たらないように感じてしまうのである。 別に”枯れてしまった”訳ではない。 そう、決して歳のせいでもないと思うのだ。 こんな風に感じる人間は、多分他にも結構いらっしゃるのではないだろうか。 オーディオの世界は今、インフレが進行し過ぎた感がある。 そして、良識あるジャーナリズムの不在。 あまりに直接的な(価格崇拝的な)ヒエラルヒー。 まぁ、100%そうか、と言われれば確かにそうではないかも知れないけれども、トレンドとしては否定出来まい。 私は80年代のロマンチシズム溢れる製品群を今でも忘れることが出来ない。 人間は勿論、産業界だって恐らく”ピーク”と言うものがあろう。 今更、バブルがどうのこうのと言う気持ちはないが、オーディオ的には80年代は一つの黄金期だったことは間違いないと強く思う。 80年代、寝ても覚めても欲しくてたまらないオーディオ機器のことを考えていた頃の自分が妙に懐かしい。 現在のオーディオ界に対し、誠に残念ながら私は殆ど、ときめかなくなってしまったようだ・・・。 ★筆者注:勿論、少数ながら良心的な製品も確かに存在することだけは言及しておきたい。 ★ご参考までに、次のとても良いブログをご覧頂きたい。 「KRELLのブログ」
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