人気ブログランキング | 話題のタグを見る

■2009/02/20(金) ブルースペックCD

CDの規格は約30年前に決定された。
最近は音質の改善も著しく、上位フォーマットであるSACDと聴きまごう位のソフトもある。
加えて、素材自体を変えて更なる音質向上を図ったものが登場して来た。
そう、所謂”高音質CD”がそれだ。

具体的には次のようになる。
★ユニヴァーサル、ビクター、ワーナージャパン関係:SHM-CD
★EMI関係:HQ-CD
★SONY関係:ブルースペックCD
これらのものはCDの規格そのものは一切変っていない。
従って、収録時間やFレンジ、Dレンジその他のスペックは基本的に通常CDに準ずるもの。
では、何故高音質になるのか?
それはプレーヤー側が光を当ててデータを読み取る精度を改善したからに他ならない。
つまり、反射効率を高めた素材を盤面に採用しているのだ。
具体的にはCDのデータ面を保護している透明部分の素材を通常のポリカーネードから液晶画面用のものに変更し、光線の透過率を高め、その結果としてより正確なデータが読み取られる訳だ。
更にEMI等ではデータ面そのものの素材を変更しているものもある。
又、SONYの場合は、盤面をブルーレイディスク用のポリカーネードに変更していると言う。

私自身は上位フォーマットであるSACDを大いに支持している。
しかしながら、SACD化されるものはまだまだ少ない。
従って、少しでも高音質であるならば上記の様な”高音質CD”を買い求めてしまう。
まぁ、マニアの悲しい性である訳だ(笑)。
勿論、SHM-CDやHQ-CDのメリットは認める。
例えば・・・
★余韻が増した。
★音場感が増した。
★しっとりした音に変化した。CD特有の硬い音が緩和された。
★低域の量感が増した。
等々。
ただ、それが厳密な物理特性によってもたらされているとは言い難いらしい。
ここではそのことは言及しないが、まさに”高音質CD”は賛否両論なのである。
一方、デメリットもある。
★独特の付帯音を感じる。
★一種、混濁した音を感じることがある。
★高域がときとして神経質、細い。
そして、この様な差異が人によって感じられたり、そうでなかったりする。
オーディオは元来相対的な部分が多い趣味だろうから、この様なことが起こるのは当然だと思う。
更に、一連の”高音質CD”の再発モノの価格の高さに納得出来ない人々も相当数存在するはずだ。
勿論、私もその一人であるが。

私はブルースペックCDをまだ聴いていない。
従って、今日の記事はSHM-CDやHQ-CDについての話だ。
私が良く読ませて頂く「さぬき音響通信」でブルースペックCDについて触れていらした。
是非、一枚試聴してみたいものだ。
Commented by 柳生なんじゃそら斎 at 2009-02-22 21:06 x
今度購入する予定のこのCDが、そのBlu-spec CDなんですよね。

角松敏生:NO TURNS(初回生産限定盤/Blu-spec CD) [Limited Edition]
(URLが長過ぎるのか、スパム判定の為に貼れませんでした。

どれだけの物なのか、拙者も興味あるのですが…
しかし、拙者の貧弱なシステムでは、Blu-spec CDの良さを生かせないでせうし、一枚のBlu-spec CDだけを聴いてみても比較のしようが無いので、
同じ音源の曲を、普通のCDとBlu-spec CDとで聴き比べないと本来の価値は分からないでしょうね。
Commented by danna307 at 2009-02-24 08:26
★柳生さん
おお、角松さんのヤツがそうなんですか!
それは買わなきゃいけませんね。
一連の”高音質CD”は一説によるとラジカセくらいが最もその向上の具合が分かるらしいですよ。
ですから、是非是非インプレをお願い致します!
by danna307 | 2009-02-20 23:06 | Comments(2)