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■2008/11/22(土) SCM40の導入の是非

今回、「SCM12sl」の音の劇的変化により「SCM40」の導入は見送られた。
そんな今だから「SCM40」を導入することの是非について少し考えてみたい。

まず、各諸元について両機種を比較してみよう。
()内はSCM12sl。

<SCM40諸元>
■形式:3 ウェイ3 スピーカー/ 密閉型(2ウェイ2スピーカー/密閉型 )
■使用ユニット:トゥイーター・new25mm φソフトドーム(ATC 精密ウェーブガイド)ネオジウムマグネットミッドレンジ・75mm φ特殊コートポリエステル織ソフトドーム、ウーファー・165mm φピュアパルプコーンウーファー
(トゥイーター・1インチ/25mmφソフトドーム、ネオジウムマグネット/ウーファー・6インチ/150mmφ特殊コートポリエステル織コーン、スーパーリニアー磁気回路)
■再生周波数帯域:-6dB・48Hz~20kHz
(-6dB・62Hz~20kHz, 80Hz~16kHz ±2dB )
■クロスオーバー周波数:380Hz & 3.5kHz(2.8kHz )
■推奨パワーアンプ:50~300w(100-300w )
■出力音圧レベル:85dB/W/m(85dB/W/m)
■最大音圧レベル:112dB/SPL/1m/ 連続入力(108dB/SPL/1m/連続入力)
■インピーダンス:8 Ω(8Ω)
■指向特性:水平± 80 度/ 垂直± 10 度(水平±80度/垂直±10度)
■外形寸法: 230W × 965H × 315D(mm)サランネット含む/ ターミナル別
(220W×390H×255D(mm)サランネット含む/ターミナル別)
■入力スピーカー端子:ジャンパー付結線ポスト/4mm φプラグ/トライワイヤリング対応
(ジャンパー付結線ポスト/4mmφプラグ/バイワイヤリング対応)
■スタンディング:4 点スパイク、樹脂ベース(-)
■重量:32.7kg/1本(15kg/1本)
■仕上げ:チェリー(標準仕上チェリー )
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SCM12sl↓
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上記を見てみると、絶対的な相違点はその大きさと中域ユニットの有無のみである。
特に横幅は10mmしか変らないのはある意味驚異的である。
そして両機種とも「SCM100SLPT」等上位機種のバスレフ型とは異なる密閉型を採用している点も非常に興味深い。
SCM40の32kg強と言う重量は一般家庭において男一人で設置できるギリギリのものだろう。
ATCの場合、中域を受け持つ75mmのユニットは大きな存在感がある。
それはさながら、同社のアイデンティティを具現化しているようだ。
SCM12slはその中域ユニットが無い分、イメージ的には損であると思う。
又、音的にも当然厚みにおいて何らかの相違があるのは想像に難くない。
一般的にATCの低域ユニットは構造的に堅牢過ぎてしなやかな音が出にくいとされている。
(だから上級機ではやむなくバスレフにしているのだろうが)
その点、上記の2機種ではウーファーの大きさは15~6cm程度であり、ドライブ能力のあるアンプで駆動すれば良質なレスポンスが得られるものと考えられる。
SCM40の再生帯域が50Hzより下から得られている点も興味深い。
量感はともかく、ATCらしい重みとくすみがある、何とも言えない低音が鳴っているのであろうか。
一方、SCM12slの低音はスペック同様、やや軽めである。
言い換えれば音程がはっきり分かる明快な音ではあるが、同社独特のほの暗さは健在だ。
能率は両者とも85dBであまり高い方ではないのでアンプ選びには注意すべきであろう。
更に推薦アンプ出力の幅がSCM40の方が広いのに最大音圧レベルが大きいのは完成度の高さ故か、気になるところである。

とまぁ、スペックを検証してみればこのような感じであるが、肝心なのは出て来る音であるのは当たり前のお話。

今回、タイトルに「SCM40導入の是非」と入れたので、そろそろ結論に入ることにしよう。
(1)まず挙げられるのは、SCM40のコストパフォーマンスの高さである。この点では導入の意義が非常に大きいのは間違いない。
(2)同社の上級機種と比較して(SCM12slもそうだが)比較的鳴らし易い。それは割りと小口径のウーファーと密閉型を採用したことでもたらされているものと思う。
(3)横幅が比較的狭い割には、高さがちょうどいい塩梅なので非常にスペースファクターが優秀である。リビングオーディオにはうってつけの高性能機だろう。
(4)推薦するアンプの出力がSCM12slより低いので、より鳴らし易いことが予想される。
(5)但し、ユニットの位置が必然的に下方に来ることと、エンクロージャーの大型化により、部屋の影響を受けやすいのは明白。
(6)更に(2)の裏返しとして、ダンピングの効いた量感ある低域は望めないだろうと考えられる。
(7)スペースファクターや重量の点では優秀なモデルではあるが、上位機種との狭間である意味、中途半端な存在であるかも知れない危険性がある。
(8)換言すれば、ATCの純血統であるSCM100か50のシリーズを結果的に欲してしまう危険性が高いのではないだろうか。SCM12slで潔く割り切っていたSPとの関わり方を軌道修正しなければならなくなるのではないか。
(9)結局、良質なスタンドとサランネットを外した音でもたらされた快感が33万円を追加支出しなければならない条件を駆逐してしまった、と言うのが正直なところである。
(10)乱暴な言い方をすれば「折角買うのだったら、やはりSCM50or100SLPTだ」と言う自分の気持ちを再確認した訳だ。勿論、その考えにはアンプの入替も発生する可能性も折込済み(笑)。
(11)SCM40は素晴らしいSPだと思う。最初からこの製品が出ていれば間違いなく買っていたと思う。何しろ、SCM100SLPTとの価格差はとても大きいのだから!

まぁ、私はまだまだ若いし未熟者である(苦笑)。
この先長い人生だし、機器の入替等もゆっくり考えながら気長にオーディオを楽しんでいきたいと思う今日この頃だ。
充実した趣味の世界を味わえるように、これからも少しずつ頑張りたいと思う。

当ブログをご覧の皆様も私と共に頑張ろうではないか(笑)!

SCM50SLPT↓
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SCM100SLPT↓
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★SCM50&100SLPTの以前の記事はこちら(スペックのみ)。
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Commented by je5cxr at 2008-11-27 03:33
例えば・・・
SCM50A SP PRO やSCM100A SP PROにすれば、内臓アンプ込みなので、アンプを買わずに済みますよ・・・(と無茶なことを言ってみる)
Commented by danna307 at 2008-11-28 13:32
★je5cxrさん
いつも有難うございます。
仰ること、良~く分かりますよ!
内蔵でなければ上手く鳴らない、と断言される方もおいでですものね。
ただ、個人的にはSPから電源ケーブルが出ていると言うのは少々抵抗があるもので(苦笑)。
アンプの数とスペースが減るのは大変良いとおもいます。
まぁ、そんな音も一度聴いてみたいです・・・。
by danna307 | 2008-11-22 22:49 | Comments(2)