「ほっ」と。キャンペーン

■2008/05/16(金) 「SCD-1」の音

人は誰でも自分の感性を持っている。
換言すれば各々の嗜好がある訳だ。
それがカタチを伴うものであれば殊更面白いし興味深い。
その最たるものの一つがオーディオ機器だろうと思う。

今回のSACDPの選択にあたっては、自分自身どうしても「SCD-1」のデザインと作り込みの素晴らしさを忘れることが出来なかった。
だから気持的には本当は最初からそれを導入することに決まっていたのかも知れない。

ただ、音の良し悪しがどうしても不安だった。
「高域が伸び切らない」
「中域が薄い」
「音が面白くない」
ネット上ではそのような意見も散見されたからだ。

けれども、私自身、この選択にはかなり自信があったのも事実。
何かしら”勘”のようなものが私を駆り立てていた。
それはひたすら良い音を渇望する、私の心の声だったのだろう。
それでも、私の心は不安に慄く。
「555ESD」の音は簡単に超えられるのだろうか?
SONYらしい音は失われてはいまいか?
好みの全く合わない音であったどうしようか・・・。

そして、いざ導入。

ケーブルは「555ESD」同様、そのままアキュフェーズ「L-10A」(アンバランス)を接続。
音出しをして驚いた。
そしてこれまでの不安が全くの杞憂であることに気付くのにも時間はかからなかった。
何と素晴らしいCDの音(SACDではない)なのだろう!
一言で言えば見事な”ピラミッドバランス”である。

誇張の全く無い、非常に自然な音。
しかしながら、凝縮感のある音。
大き過ぎない、小さ過ぎない、適度且つしっかりした音像。
ぐんと奥に広がる音場。
深々としつつも明確な音程の低域。
決して出しゃばらないが充実した中域。
適度な透明感があり、軽くしなやかで僅かながら陰影を感じさせる高域。
「SCD-1」から繰り出される音はまさに私好みであった。
欲を言えば、もう少しだけ中域が”張った”感じがより好みなのだが、それは無いものねだりと言うものだろう。
(勿論、アンプやSPとの総合的な相性が良かったこともあろう。)

実にリアルな弦楽器群の重なり。
大変自然な空間表現。
本物と間違うくらいの人の声。
とにかく「バランスがいい」と言うのはこのことを指すのだろうか。

CDと言う軽薄短小なパッケージの中に、これ程の情報量があったとは俄かに信じられなかった。
いや、聴く側にそのように感じさせる程の秀逸な表現力なのだろう。
そして、私はとある感情がふつふつと沸いて来るのを感じていた。
これは従来のSONYの範疇を超えた音なのではないか、と。
それはあたかも「A730」にも似た、海外製品的な音なのではないか、と。
もし、そのような印象が正しいのであれば、私の嗜好にぴったり合うのは当たり前なのではないか、と。
e0002472_22452457.jpg

やっぱり自分の勘は間違ってはいなかったのだ。

確かに「SCD-1」は最新機器ではないし、より高性能・高価格のものも沢山存在するだろう。
又、特にワイドレンジを標榜するような製品でもない。
けれども、私にとっては十二分に満足出来る製品なのだ。
まず(この機械はSACDPなのだが、むしろ)CDの音の良さに驚いたと言える。
眼前にオーケストラが出現し、あたかもSPの存在が消えるようだ。
その音は上記の通り、本当に誇張が無い、実にリアル且つしなやかなものなのだ。
う~ん、この音はちょっと予想外だった。
勿論、予想以上に素晴らしいと言うこと。
逆説的な言い方だが、この機器で普通のCDを聴けば、SACDなんて必要無いんじゃないか、とさえ思えて来る(笑)。
市場でいくつかの某機器に対して時折耳にする「SACDPとしては良いのだが、CDPとしてはイマイチ(又はその逆)」と言う噂なんて、このモデルには全く関係ないように思える。
流石はSACDPの1号機と言える。
そして、発売後かなりの年数を経ているにもかかわらず、このモデルがコアな人々の間でいまだに高い人気を誇っているのも確かに理解出来たのであった。

こうして私は今「SCD-1」の奏でる音楽を聴きながら、一人幸せを噛み締めている。
同時に今回も私の我侭を許してくれた妻に心から感謝している。

音楽のある生活。
素晴らしい再生機器のある生活。
そして愛する家族がある生活。

私は今、本当に幸せだ。
[PR]
Commented by r.h.2000 at 2008-05-19 17:36
オーディオのシステム、熟成しているようですね

趣味も順調、御家族の方も順調で、素敵なことだと感じました
今後も、ますます、良い方向に進む事を祈っております

追記
今日は、足元の悪い中、わざわざ職場まで足を運んでいただき
ありがとうございました
感謝いたします!
Commented by danna307 at 2008-05-20 08:50
★r.hさん
お言葉、有難うございます。
まぁ、一見順調のように見えますが、なかなか大変ではあるのですよ(汗)。
それでもそう見て頂けるだけでも幸せかな、とも感じています。
お互いにこの困難な時代を何とか乗り切って行きたいものです。
>感謝いたします!
こちらこそ!
r.hさんのお住まいの方角に足を向けて寝られません(笑)。
Commented by イシハラ at 2013-12-17 16:41 x
SCD-1
手放す予定は無いでしょうか?(恐縮デス)
神奈川デオーディオマニアクラフ゛のようなものをしています。
趣味いいですね。
by danna307 | 2008-05-16 22:45 | Comments(3)