■2007/03/31(金) 「207GT」試乗!(3)

プジョー宮崎で私を待ち受けていたのは”ラセルタ・イエロー”のクルマでした。
この色はイメージ的には206ccの”マオリ・グリーン”に似た色です。
プジョー・ジャポンではこの色を207GTのイメージカラーとして設定したいらしく、全国の店舗の試乗車に殆どこの個体を用意させているようです。

さぁ、乗り込む前に例によってボディ各部をチェックしてみましょう。

まず、全体のデザインですが、基本的にキープコンセプトと言えるでしょう。
確かに206からすればかなりアグレッシヴなものになっていますが、遠くから眺めても「これが207だ」とすぐ分かるデザインとなっています。
個人的にはこのデザインはなかなか秀逸だと思います。
まぁ、さすがフランス車、って感じですかね。
最近のデザインのトレンドを随所に取り入れていますが、うまくバランスを取ってあり”似て非なる”ものに仕上げています。
私は実物を見る前は、あまりに肥大化し過ぎて魅力が薄れてしまったのではないか、と言う危惧を抱いていましたが、実際に目にすればこれはこれで説得力があり、力ずくで肯定させられたと言う感じですね(苦笑)。
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蛇足ですが、今回のGTには固定式”ディレクショナル・ヘッドランプ”なるものが装備されています。
これはコーナリング時、ある程度の操舵角度をとるとライト内のコーナリングランプが点灯し、ドライバーの視認を補助すると言うものですが、シトロエンC4の自動操作のタイプではありません。
けれども、この方が故障が少なく、調整も容易なはずで、実用的には大いに価値があろうと言うものです。
<点灯前↓>  
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<点灯時↓>
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リアは例によってグラマラスな表現になっています。
206でもそうでしたが、プジョー車の一つの大きなアイデンティティはここ辺りにもあると申せましょう。
今回も段差を強調した、非常に色っぽいデザインとなっています。
本当にここあたりのデザインの取り方はプジョーは上手いと思います。
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尚、テールランプには”LEDもどき”が配置されています。
あくまでも”LED調”です。
<点灯前↓>
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<点灯時↓>
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又、リヤバンパーにはセンサーが標準装備されています。
(フロントにはなし。)

では早速、ボンネットを開けてみましょう。
BMWとの共同開発とされる今回のエンジン。
これは新型「ミニ」にも既に搭載されていますが、NA、低圧ターボ(GT)、高圧ターボ(GTI)の3種類がアナウンスされています。
GTは真ん中のグレード、すなわち低圧ターボで1598ccの排気量と10.5の圧縮比により150ps/5800、24.5kg-m/1400~3500(!)の動力性能を獲得しています。
これは確かに凄いエンジンでしょう。
少し前にVWのTSIエンジン(1.4L)にも驚かされましたが、ヨーロッパはさすが自動車先進国、考え方が違いますね。
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エンジンルームの眺めは、これまでのプジョーとは一味違う印象。
そう、何かしら”凝縮感”が漂っているのですね。
今回のターボチャージャー自体はプジョー自社製ではないとのことですが、この一体感溢れる眺めはなかなかそそるものがあります。
補器類も含めてトータルにデザインされた如くの感があるように感じるのは私だけでしょうか・・・。

ボンネット裏側もこうしてしっかりと吸音材が張ってあります。
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307の後期型のようなコストダウンの方向とは全然違いますね・・・。
やはり、クルマはこのように真面目に作られれば買う方としては大変嬉しいものでしょう。

さて、今回のモデルでは日本仕様としてとても嬉しい点が2つあります。
その一つがワイパーの右ハンドル対応なのです。
「ああ、そう言えば・・・」と頷かれた206オーナーもいらっしゃるはず。
下の写真をご覧頂ければお分かりになると思います。
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思えば、206では構造上の問題でワイパーの変更はどうしても不可だった訳で、その点だけでもモデル最初期から改善されているのは我々ユーザーとしては大いに喜ばしいことだと思います。
尚、ワイパー自体は307ccでデビューしたオールゴム製のものです。
私自身はこのタイプの拭取り能力は存じませんが、BMW等も同等のタイプを使っていますので従来のものに少なくとも劣ることは無いのでしょうね。

そして、もう一つの改善点。
それは給油口の位置です。
そう、今回はボディ左側なのですね。
これは意外と便利なことではないでしょうか。
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ただ、307と同様、給油口のパネルはセンターロックされるタイプではありませんし、その関係でキャップ自体をキーで開閉しなければなりません。
私は最初に乗った輸入車が「ゴルフCLi」で、この部分がセンターロック対応だったことにいたく感銘を受けたことを記憶しております。
コストその他の絡みがあるのでしょうけれども、是非、この点はセンターロック対応にして頂きたいと思います。
まぁ、いずれにしてもこのような改善は大歓迎です。
今回のメーカーの姿勢に拍手を送りたいと思います。

次にボディの各部を引き続きチェックしてみます。
まず、ドアミラーの形状から。
この部分は賛否両論分かれている旨聞いておりますが、実際はそれほど不恰好とかには感じません。
否、かえって実用的になったのではないでしょうか。
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以前の306や206ではあまりにデザインに振ったドアミラーの形状の為に、視認性がイマイチだったことは否定出来ないでしょう。
それが307になり割と一般的な形状となり、今回の207GTでは更にそれを推し進めた、と言えると思います。
ちなみにウィンカーがドアミラー下部についていますが、さすがにこれは如何なものかと個人的には思えます。
まぁ、アッセンブリーな対応にしたかったんでしょうけれども(苦笑)。
こう言うパーツはやはりボディ側面に取り付けて頂きたいものです。

タイヤは206RCからのイメージです。
205/45R17のサイズはこのモデルの視覚的なイメージを大変精悍なものにしています。
決してオーバーサイズではないと思いますが、如何でしょうか?
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今回のアルミは結構カッコいいデザインだと思います。
尚、試乗車はピレリ「P-zero」を履いていました。
まぁ、これくらいなら全然ファットな感じではありませんし、まだまだ許せる範囲でしょう。
ただ、タイヤ交換時のコストはかなりかかりそうですね・・・。


さぁ、今度はリヤゲートを開けてみましょう。
ここはごく普通の感じですね。
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トランクルームの印象は206と変わりません。
ただ、トリムの質感が大きく向上しているようです。
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そして、その下には何と同一サイズ&同一アルミの予備タイヤが!
プジョー・ジャポンさん、これは大盤振る舞いですねぇ!
でも、こう言うのはとても良いと思います。
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因みに、207でも307同様”ダミーのナット”があります。
つまり、本当のナットの上に装飾用のダミーナットを被せる訳です。
これで外観上の見栄えの向上と盗難防止の2つの利点があるとのこと。

最後にフロントのフォグランプ部。
本国ではこの部分は2つの仕様があるようですが、日本に入って来るのは全てこのタイプらしいですね。
ただ、同様の仕様がマイナーチェンジ後の307でもあるのですが、207GTではランプ周りがちゃんと金属で出来ています(307はプラ)。
ここ辺にもプジョーの本気が伺えようと言うもの。
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まぁ、フォグのデザインは207の場合、モデル最初からあった訳で、307ではちょっとばかり苦しいかな・・・と言う気が個人的にはします(オーナーの方、すみません)。
やはり、オリジナルデザインの重要性を感じずにはいられません。

とまぁ、このように乗り込む前に色々と書き綴ってしまいました。
次回は本当に実際に乗ったインプレをお伝えしようと思います。

お楽しみに!
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by danna307 | 2007-03-31 23:22 | クルマ