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■2006/06/30 「ENGINE」誌について(HPより転記:2006/10/17)

最近、車の本を買うことがかなり減りました。
以前は「CG」や「NAVI」「ルボラン」「モターマガジン」等を結構買ったものです。
けれども、特に前2者に関しては面白みが無くなって来たように思います。
少し前まで「Cada」と言う、切り口が面白い本があり応援していました。
しかし、それも休刊となってしまいました。

このところ買い求めているのが「ENGINE(新潮社刊)」です。
この本は「NAVI」の向こうを張って創刊されたのは明白なクルマ雑誌です。
実際、スタッフもあちらから移動して来た人々が散見されます。
そして、見事に「NAVI」を凌ぐ紙面作りに成功しているように思います。
個人的にはクルマの雑誌はこれ一つで事足りるのではないかと。

けれども、時代の流れはそんな個人の趣味さえも間単に許してはくれないかも知れない、と最近は思えて来ました。
と言うのも、田舎の書店ではなかなか入手出来ないのです。
(これは「Cada」もそうでした。)
お店に最新号が1冊でも入れば立派なもので(それも定期購読分!)、取り扱いさえしていないお店も多いのです。
よく、書店の中身はその地域の文化レベルを表す、と言われますね。
全く同感です。
趣味の雑誌でこの有様なのだから、他のジャンルは言わずもがなだろうと言うものです。

世の中は相変わらず”軽薄短小”の傾向が強いように感じます。
その風潮の中で重厚長大なものはどんどん廃れて行きます。
オーディオやクルマがそうでしょうし、書籍までそうなって来ているのかと思われます。

私は思います。
やっぱり自分はマイナーな人種なのだろうと。
その証拠に心ときめくものは万人受けしないものが殆どです。
更に言えば、これまで自分が贔屓にして来たお店や商品はその殆どが淘汰されてしまっていることが多いのです。
だから近い将来、「買いたいものが無い」と言う状況に立ち至ってしまう可能性は結構高いと思います。
本当に良いものは時代を超えて生きながらえる、と言われます。
しかし今の時代、それはなかなか困難な話だろうと思うのです。
大切なことは、そんな時代の風潮に対して諦めずにコツコツ応援し続けていくことでしょう。
重厚長大的な商品が(たとえ一部でも)もてはやされる時代がきっと来ると信じて。

「ENGINE」誌よ、これからも頑張って下さい。
私はこれからも貴誌を応援します。

■2006/06/30 「ENGINE」誌について(HPより転記:2006/10/17)_e0002472_23103541.jpg

by danna307 | 2006-06-30 23:12 | クルマ | Comments(0)