2009年 10月 04日
■2009/10/04(日) 自分を取り戻すひととき(2)
今回のそれは”プジョー307を運転するとき”である。
私は仕事柄、クルマを運転する機会が多い。
必然的に、クルマをチョイスする際には、長時間乗ってみて疲労が少ないことは勿論、腰痛持ちでもあるのでシートの良いことも絶対条件となる。
加えて、”人馬一体”に対する限りない憧憬がある。
こうなると、所謂”MT原理主義者”としての自分の嗜好がモロに表面に出て来る訳だ(笑)。
まぁ、上記のような視点で選んだ我が307。
納車されて、はや7年半が経過し、17万キロを走破した。
故障も殆ど無く、実に頼りになる相棒である。
さて、このプジョー307、カテゴリーとしてはヨーロッパの大衆車であることは間違いない。
ただ、日本に入って来ているものは上級グレードに相当するもの。
エンジンは2000ccのDOHC。
私はこのクルマを買うにあたって「是非ともMTを!」と思っていた。
それは、私自身、プジョー車ならではのMTの楽しさを知っていたからに他ならない。
(405Mi16は若い私に沢山のことを教えてくれた。)
ごく普通の5ドアハッチバックに、ほどほどのエンジン、そして5速のMT、更には優秀な燃費、魅力的な造形。
それは剛性の塊なんぞとは縁遠いものだ。
しかしながら、それとは引き換えに気持ち良い程の軽さとスムーズさが並存している・・・そして少しばかりのルーズさも。
1速から2速へチェンジする際のもどかしさは、もはやプジョーの伝統。
2速で思いっきり引っ張って3速につなぐことが大切なのもプジョー乗りの心得。
3速から4速へのシルキーな加速と5速でのもう一伸びの感触。
トルク感はさほど感じないけれども、必要にして十分な、何とも言えない”この感じ”。
思わず、口元が緩む・・・と言う表現がこれほどピッタリ来ることも珍しいのではないだろうか。
本当にクルマ好きなら、ささやかな自己陶酔のひとときに誘われる瞬間である。
プジョー車を賞賛する形容詞は沢山あるが、次のような表現はまさにソレである。
「走る、曲がる、止まる、これらのことが本当に楽しいクルマ。」
私は307に乗り込むとき、室内の何とも言えない香りを深く吸い込む。
それは納車のとき以来、殆ど変わらないものだ。
そして、イグニッションを捻り、徐にMTを1速に入れる。
勿論、307特有のルーミーで快適な室内はいつも通りである。
さぁ、これからこのクルマと一緒に走り出そう・・・。
307を操る時間、それはまさしく私にとって自分を取り戻すひとときなのだ。
考えたことがありませんでした(汗)
困ったものです
307ccS16は、非常に素敵な選択だといつも感じておりました。
走行距離が2年間で2000kmですか・・・確かに家族持ちには厳しいですね。
せめて5人乗りであったら良かったのですが。
>決断
もうお決めになったのでしょうか?
う~ん、そうですか。
何とも言えない、重い雰囲気ですね。
しかし、リンク先の方も双子のお子さんが生まれた関係で、新たにミニバンを購入されると共に、307ccを手放すハズが・・・しっかり残留決定(!)とか。
何とか頑張って下さい、と申し上げるしかありません。